気持ち悪い恋愛映画「友だちのパパが好き」ネタバレ感想

目次

主なあらすじ、キャスト

本ブログはネタバレを含みます。

キャスト

・霜崎恭介 – 吹越満 ・霜崎妙子 – 岸井ゆきの ・吉川マヤ – 安藤輪子 ・霜崎ミドリ – 石橋けい ・生島ハヅキ – 平岩紙 ・川端惣一 – 宮崎吐夢 ・田所陸夫 – 金子岳憲 ・村井コウジ – 前原瑞樹

 

この映画を一言で表すと、終始重苦しい展開が続く、気持ち悪い恋を描いた映画です。パッケージのような可愛らしいシーンやコメディ要素はほぼ皆無です。物語はマヤが、友人妙子の父である恭介をかっこいいという告白シーンから始まります。それを妙子とミドリが聞いており、妙子からはありえないよと言われます。マヤは純愛だと妄信し、変態かつ異常行動が、周りの人間を巻き込んでいくというのが主なあらすじです。

見どころ①マヤの暴走と恭介のクズさ加減がやばい

「恭介さんが好き」妙子にそう伝えたマヤは、私か父か選んでよ迫られますが、そんなのお父さんに決まってるよと迷いなく返答します。マヤは好きになったのが友達の父であってもお構いなしに、恭介に積極的にアプローチし、よく会ってり、メールのやり取りをするようになります。マヤは恭介を好きになる前は、高校の元担任の田所と付き合っていましたが、恭介を好きになってからは、田所に別れ話を切り出します。彼も後に物語に大きく影響しますので、次に紹介します。

喫茶店で恭介とハヅキの会話を盗み聞きするマヤ。離婚の段取りがついたことを告げる恭介。ハヅキは恭介に妊娠していることを告げます。ハヅキがトイレに行った隙に席を立って恭介と話し、戻ったハヅキに自分は妙子だと嘘をつきます。ハヅキに身を引いてほしいからついた嘘は不自然ですが、その場は何とか切り抜けます。この嘘は後にばれることとなり、さらには恭介とホテルに行ったことも発覚します。妙子から「あんた壊れてるよ完全に、ほんとどうかしているよ」と言われる始末。終始一貫して暴走っぷりを披露します。

恭介もハヅキと不倫し、ハヅキが妊娠しているにもかかわらず、マヤと付き合うという無茶苦茶っぷりを発揮します。ハヅキとの新生活をスタートするために、夫婦で離婚という選択をしたのに、何のために離婚したのか分かりません。また離婚することを娘の妙子に黙っており、いざ理由を聞かれるとかっこつけた返答で乗り切ろうとします。何年も付き合ったハヅキより、知り合って日が浅いマヤを選ぶ薄情っぷり、救いようがありません。

見どころ②問題だらけの登場人物

まずマヤと付き合っていた高校の元担任の田所ですが、教師とは思えない行動を連発します。マヤに振られ電車に飛び込んで自殺を図ろうとしますが、通りすがりの男に阻止されます。この男が警察に行こうとかなりしつこく、逃げようとする田所と不毛な押し問答を展開します。この無駄に長い揉め合いは少し笑えます。

田所はかなり粘着質な男でマヤに未練たらたらで、恭介とマヤをストーキングし、二人がホテルに入ったことを知ると、思わず男泣きします。後に嫉妬から恭介を包丁で刺すという問題行動に出ます。完全に壊れてます。田所に唯一同情できる点は、無駄に距離のあるカメラワークのせいで、表情が分からないシーンが多いことです。

ミドリの職場の同僚の川端。自分の浮気が原因で離婚していますが、ミドリのことが好きだと伝えます。職場で後ろからミドリに抱き着くという欲望丸出しの行動を上司に目撃され釘を刺されます。最初はあまり相手にしてなかったミドリですが、肉体関係に発展するという予想外の展開になります。

恭介の妻のミドリ。不倫された一番の被害者で、感情の抑揚が少ないテンション低めな女性。病気の再発に悩み、同僚にも悩みを打ち明けます。川端と一度肉体関係を持ったのは、恭介と離婚した後なのでセーフとしましょう。

恭介の不倫相手の生島ハヅキ。恭介との子を妊娠しますが、マヤの登場により予想外に振り回されます。スーパーで買い物中にミドリと妙子に遭い、気まずい雰囲気に。ミドリに体調どうですかと聞き、不審がられ問い詰められると、先日の喫茶店で会った妙子は、嘘をついていたマヤだと後に発覚。最後はマヤに悔しさを爆発させることになります。

思わず笑った印象深いシーン

家族三人の地獄の会話シーン。薄暗い食卓です。妙子に離婚する理由を聞かれ、恭介は特に理由はないけど人生を見つめ直す時期と、それっぽい理由を言いますが、ミドリは恭介がハヅキと不倫していたのよと妙子にばらします。ミドリからは、「何考えてるの。理由も言わずに結果だけ言って済むと思ってるの?」問い詰められます。「そういうこと言ってないだろ」と恭介。

妙子「マヤとも付き合ってお父さんがそんなに持てる思わなかった。でもマヤ変態だから真に受けない方がいいよ」

恭介「そりゃそうでしょ」

妙子「何が。マヤが変態だってこと?分かるんだ」 

恭介「違うよー。何言ってるんだよ」

ミドリ「そうなんだね」

恭介「何が?違うよー」

と弁明するほど墓穴を掘られ追い詰められる恭介。始めはかっこつけて冷静だった恭介が妙子とミドリに責められ、取り乱すところが笑えます。吹越氏の演技が光る笑えるシーンです。

結末が予想外過ぎて笑っちゃう

マヤと恭介はホテルに行き、別れた直後に恭介は、後をつけていた田所に襲われます。包丁で刺され倒れている恭介とそばでうずくまる田所。それをマヤと妙子が発見し、マヤはいやーと泣き叫びます。娘よりオーバーリアクション。マヤは恭介が死んだと思い、自分で腹部を刺し倒れます。それを見た田所は大きく取り乱し、妙子に警察呼べよ泣き叫びながら言う始末。まさに地獄絵図です。

それからシーンは病室へ移り、恭介は一命を取り留めます。妙子、ハヅキ、ミドリが恭介のベッドを取り囲んでおり、マヤは死んだと聞かされた恭介は混乱しますが、隣の病室から松葉杖をついてやって来たマヤの姿を見て、恭介は安堵から涙します。よかったと泣く恭介を見る妙子、ハヅキ、ミドリの視線が冷ややかです。ミドリは無言で、妙子はマヤの松葉杖を蹴って病室を去ります。最後に残ったハヅキはやり場のない感情からか、マヤの松葉杖を引きはがし、倒れこむマヤの腕を押さえつけながら号泣。痛みをこらえるマヤは静かに声をあげ、恭介はハヅキやめてくれよーと呼びかけますが、痛みでベッドから起き上がれず、何もできないもどかしさからか、「あーハズキ」と叫びます。もはやコントととしか言いようがありません。やがてハズキも病室を後にし、物語は幕を下ろします。

感想

観る前はタイトルとパッケージで、コメディ要素のある映画を想像してましたが、ずっしり重めの変態映画でした。吹越満の駄目おやじっぷりと追い詰められた時の情けない演技、岸井ゆきののマヤと口論になっているシーンは見ものです。最後の結末はぶっ飛びすぎてて笑えてきます。ただ少し不満点を挙げるなら、全体的に画面が薄暗く、役者さんの声が小さいことと、謎の遠めのカメラワークで、人の表情がよく見えないシーンがあることです。友達のお父さんを好きになるという設定は、現実でも考えられますし、ごくごく一部の人には感情移入できる作品かもしれません。ピュアな恋愛映画やドラマを見飽きた、恋愛の修羅場や暴走が見たい人におすすめしたい作品です。

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